強くなりたい怠け者の自転車日記

主に自転車を通じて自分を見つめ直したりする場にしています。

ツールドおきなわ レース編

3:45起床。

おにぎりを2個食べて、トイレを済ませて熱めのシャワー。これは今年一年通してのレース前のルーティーン。

 

4:15宿を出発。

 

6:00過ぎにおくまリゾートに到着し、バイクを受け取り、朝ごはん。バナナ二本とエネモチ2個、鯛焼き一個。手荷物を預け、道の駅国頭へ移動。

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AIRFIT入ってる。

 

スタート地点の道の駅国頭に着くともうバイクの整列が始まっていて、自分もすぐさま並べる。見ると目の前に見たことあるカレラのバイクが。偶然にもにっしーさんの真後ろに並んだ。

 

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【補給のお話】

今回の補給はこれと、粉飴とBCAAを混ぜたドリンク一本、BCAAのみのドリンクを一本。脚攣りが怖いと聞いていたのでレース中も2RUNを2包分ビブの裾に忍ばせておく。

 

 

スタート地点メモ

道の駅国頭にはトイレが二箇所。横にファミマもあり。ゴミ箱あり。

手荷物を預ける場所はおくまリゾートと道の駅国頭の二箇所。

 

この日は朝寒かったので防寒着を荷物預けのギリギリまで着ておくべきだった。

 

それと、前日にバイクを預けていたのでスタート前にアップをすることができなかった。例年、一本目の普久川はそこまでペースが上がらず二本目でペースが上がると聞いていたので、一本目で徐々に上げていけばいいかくらいに思っていた。

 

スタート前はにっしーさんやだいきさんと談笑しつつ、緊張もあまりせず過ごせていた。知り合いに会えると緊張がほぐれるのでかなり良い。

 

210kmの選手が通り過ぎたあと、いよいよ140kmがスタート。300人の集団で普久川を上り始める。平地区間であまり頑張って位置取りをしなかったため、位置的には真ん中から少し後ろくらいで上り始め、上りながらポジションを上げていくつもりだった。

 

が、何かおかしい。予想以上にキツい。脚ではない。心肺がキツい。後に聞いた話では例年とは逆に今年は一本目の方がペースが上がっていたらしい。もともと長い登りが苦手なのに加えて、アップをしていない自分にとってこの展開はかなりやばい。なんとか食らいつくも、上りの中盤くらいで先頭から千切れ、早速ヘロヘロで下り区間へ。

 

ちぎれた人たちの中では下りは速い方だったので一人ぼっちに。いつしか下りも終わり、海沿いのアップダウン区間に突入。一人でここをこなすのは不可能なので後ろを待つ。良い感じの集団が後ろから来たので乗車。ローテに加わろうとするも登り返しで勢い余って飛び出してしまい、「あいつ何も考えてないな」と言う声が聞こえ、怒られる。自分としては前を追いかける気満々で走ろうとしたのだが、その集団は完走が目的のようだった。それくらいのことしか感じ取れない自分はやはり何もわかっていないのだろう。この辺りは長距離レースの経験不足と勉強不足でしかないので、これから学んでいこう。

 

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この辺りから恒例の股間の痺れが始まり、ダンシングでごまかしながら補給を取りつつグルペットで淡々と奥の上りをこなし、二本目の普久川へ。この辺りで左脹脛に違和感を感じ始める。

 

普久川の途中で100kmマスターズの先頭が追いついてくる。追い抜かれながら「松尾頑張れ!」と声が聞こえる。ヤマシタさん!先頭集団で普久川をこなしてる!やはり今年1番気合入れて練習してた人は違う!しかも声をかける余裕まだあるとは。チームメイトのこう言う声かけをいただくとまた気合が入る。ありがとうございます。

 

グルペットも普久川では多少ペースが上がり苦しいが、なんとか最後尾で上りをクリアし、長い下り区間へ。この下りはあまり無理をせず、安全に下ることを意識しているとグルペットの先頭の方は先に行ってしまった。それでも周りにはたくさん人がいたのでまとまって走る。そしてアップダウンでチャリダーの人やキナンジャージの関西弁の人に話しかけられる。なんかよく話しかけられる日だなぁと思いながらローテ。

 

学校坂に突入するとキナンジャージ関西弁兄ちゃんが「アカンアカンアカン、攣った。ごめんねー!」と言い残し消えていった。下り区間で回復してアップダウンでダンシングも交えて休んでいたため足は回復してきていたが、後半のことも考え抑え気味に上る。しかしキナン兄ちゃんの脚釣りとほぼ同時くらいにグルペットが空中分解しまた一人に。メイン集団から遅れたメンバーの中では脚が残っていた方ということは、やはりアップ不足だったということだろうか、、、とはいえ今のレベルでは普久川の1回目のペースにはついていけないことは間違い無いのだが。

 

アップダウンをひたすら越えていくが前にいる人たちもみんなゾンビ。自分も少し動けるだけのゾンビ。協力できそうな人は全くいない。

 

しばらくして100km?の第二集団?が来て良い感じだったのでこっそり後ろに張り付きそのまま羽地まで。カテゴリーが違うのでローテには参加せず、コミッセールに怒られない程度に後ろをヒラヒラ走る。常に攣りそうな太腿やふくらはぎをぶっ叩いて食らいつく。そしてついに見えた。最後の上り羽地ダム。前日の試走でサトウさんが「本番で130km走った後にこの上りを見ると絶望する。」と言っていたが、「最後の上り」ということを考えると本当に救われたような気持ちがした。羽地手前でボトルが空になり一本捨てる。一本はお土産に。そして上りに入る。ここが正念場!(本当は普久川が正念場だったけど、、、)

 

ボトルが無くなったからか羽地の上りが意外と余裕、、、にっしーさんも言ってたように、自分ももしかしたらスロースターターなのかもしれない。よく考えると今まで出たヒルクライムレースでも前半苦しくて後半脚が回り始めることの方が多かったような。にしても遅すぎるけどw

 

または普久川より羽地の方が得意なプロフィールなのかもしれない。まだ自分の走りの特徴を理解し切れていない。この辺はまたしっかり分析して来年のトレーニングに取り入れていく必要がある。

 

落ちてくる選手たちをどんどんパスし、トンネルで息を整える。羽地の最後のアップダウンも余裕がありそうだったので後ろを振り払いシッティングとダンシングを織り混ぜて突き放す。

 

いよいよ下りに入るというところで仕事を終えて落ちてきたチャリダーの選手に話しかけられる。これに答えてしまったのは間違いだった。2,3言話しているうちに上りでちぎった選手たちが距離を詰めてくる。せっかく上りを頑張ったのに何やってんだ、、、チャリダーにサヨナラを告げて全力で下る。

 

ここからは下りと平坦、イオン坂、ゴール前の平坦!一人で行くか少し迷いながらも1人を決心。単独の下りは苦手ではないので差をつけ、下りきって左折。しかしこのコーナーでチキって失速。反対車線まで使えるのを忘れていたので、減速しすぎた。(レース慣れが足りない)

 

後ろをチラ見するとまだそんなに距離は詰まってない。独走の時はTTフォームに限る!できるだけ体を低くして空気抵抗を減らす。clx40の助けもあり、かなり快調。後ろをチラ見すると追走が集団になっている、、、ジリジリ差が詰まる。少なくともさっきまで後ろから追ってきていた人は同じカテゴリー。集団効果で彼に負けるのはシャクなので脚を緩め集団に合流することに。

 

その集団は140kmマスターズの第二集団だったらしく、コミッセールがいるので少し離れて後ろをひらひら。案の定ここに同カテゴリーが3人いた。第二集団は牽制中らしくペースが上がらずだが、脚が限界を突破してるので飛び出さず後ろで観戦。

 

ゴール前100メートルくらいから彼らはスプリント開始。うおーすげー!とか言ってたら後ろからさらに追走のRoppongi Express福田さんたちがスプリント。トップと言われる人たちのスプリントを目の当たりにして感銘を受けながら自分たちもゴール。やっとおわった。

 

ゴール後はひたすら悔しくて沈んでたけど、にっしーさんやだいきさんの結果を聞いて嬉しくなった。やっぱりコンスタントに自分の弱点に向き合える人は強い(あたりまえ) 。2人とも自転車歴は自分と同じくらいだけど桁違いに強い。自分との違いはやはり上りの強さ。この2人は本当に尊敬。そしてそんな人たちといつも走らせてもらえていることに感謝。

 

ゴール後は身体中が痛く、辛く、しばらく立たなかった。やっとの思いで立ち上がり、反省を込めて宿まで自走で帰って宴会!半年間禁酒してきて、さらに140kmレースした後のオリオンビールはめちゃくちゃ美味しかったけど半分飲んだだけで頭がグルグル。こりゃすげぇ。

 

というわけで、シーズンが終了。

セアフェスのエンデューロが終わったらシーズンを振り返って来年の課題を考えよう。
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